【耳鼻科】「扁桃摘出術」前後の看護で見るべき&抑えるべき3つのポイントを一挙解説!【看護師】

キャリア 看護師

こんにちは、にこやです。

今回は耳鼻科病棟ではめちゃくちゃメジャーな手術「扁桃摘出術」についての看護をまとめていきます。

基本をぱっと抑えていきましょう。

本記事の内容

  1. 扁桃摘出術前の看護
  2. 扁桃摘出術後の看護・合併症
  3. 扁桃摘出術した患者への退院指導
注意:本記事は筆者の勉強のまとめですので、あくまで参考程度にしてください。

1.扁桃摘出術前の看護

  1. 全身麻酔で行うことを患者に説明しよう
  2. 事前に伝えておくべき2つのポイント

1.全身麻酔で行うことを患者に説明しよう

扁摘は、基本的に全身麻酔で行います。

病院によってルールがあると思いますが、入院当日に麻酔科の診察もあったりするのでバタバタとする一日ですがきちんと診察を受けられるように調整しましょう。

また、全身麻酔が覚め帰室してから起こる一般的な症状も説明しておくと良いです。

若い人ほど吐き気が出やすいので、特にこどもが手術を受けられるときは「個人差はあるけど、吐き気が強く出ることもある」と説明しておいて問題ありません。

強く不安を煽る必要もないので、そうなっても問題ないですよ、普通ですよ、といったように安心させる言葉も加えながら説明していきましょう。

2.事前に伝えておくべき2つのポイント

上記に加えて、食事と痛みについて伝えておきましょう。

1:食事について

食事はしばらくお粥がでます。五分粥くらいかな?病院によって異なると思いますが、かなり柔らかいお粥です。

人によっては「お粥が苦手だよ」という方もいますので、1週間程度の入院ですが心地よく過ごせるよう食事の好み等も聞いておけたら良いですね。

私はお粥の代わりにそうめんやうどんを出したことがあります。

2:痛みについて

術後痛みがひどく、なかなか食事や飲水が進まないことがあります。
その場合、遠慮せず痛みを伝えてくれるよう事前に説明しておくと効果的です。

食事飲水が進まないと補液から抜けられなかったり、術後の回復も遅くなってしまうためとても大切なことです。

あとは、患者と家族が手術前後の時間の流れをイメージできるように丁寧な説明をしていきましょう。

2.扁桃摘出術「後」の看護・合併症


扁摘後の看護では以下のポイントを抑えておきましょう。

  1. 術直後の観察項目
  2. 再出血のリスク
  3. 食事は”柔らかいものを”

1.術直後の観察項目

術直後の観察項目は以下です。

  • VS
  • 出血の有無
  • 覚醒の程度
  • 吐き気・嘔吐の有無
  • 呼吸状態の観察

全身麻酔を使う手術なので、全身麻酔後の観察項目は一通り見ます。
吐き気や疼痛が強くあれば、適宜薬を調整して使うことも必要です。

医師の指示に基づき、患者が過度な苦痛なく安静できるようしていきます。

そして扁摘後に一番注意しなければならないのが、「出血」です。

2.再出血のリスク

口蓋扁桃は血管が豊富な部位なので、術中止血が得られていたとしても再出血するリスクがあります。

特に、手術当日は十分注意することが必要です。

帰室時に出血がないか、安静解除前後で出血はないかその都度観察していきます。

安静時の姿勢ですが、自分でうまく唾を吐き出せなかったり出てきた血を飲み込んでしまうリスクが高いような人は側臥位の楽な姿勢で休んで頂くのが効果的です。

必要時、体交枕など使うのもアリ。

万が一、出血した時の対応方法も確認しておきましょう。

病棟によってマニュアルがあったりもするので、あればそちらを手元におくとか。
なければ、先輩に事前に聞いておくのがいいです。

いずれにせよ、少しの出血ならその後の報告ですみますがドバドバとした持続的な出血は緊急コールの適応になることも考えられます。

自分がどんな行動をとればいいのか、常に最悪を意識して取り組むのも一つです。

3.食事は”柔らかいものを”

先程もお伝えしたように、食事は”柔らかいもの””を食べていただく期間が続きます。
大人の方なら一度言えば大丈夫でしょう、と思ってもそれは間違い。

気づいたらパンを買って食べちゃってた、なんてこともあります。

NG食品

  • パン、菓子パン(喉を傷つけてしまう恐れがあるため)
  • クッキーやスナック菓子(硬く喉を傷つける恐れがあるため)
  • 炭酸飲料、辛いもの、酸っぱいもの(刺激になる恐れがあるため)

食パンって柔らかいけどだめなの?とよく質問がありますが、食パンはのどに張り付いて治ってきた組織を剥がしてしまう恐れがあります。

いずれも、術後出血のリスクになってしまうので「避けましょう」と言われているのです。

この指導は、退院してからも少しの期間続きます。

扁桃摘出術した患者への退院指導


「〇〇なもの」は食べないで、と指導しましょう

退院後もNG食品は続く

先程のNG食品を再度あげます。

  • パン、菓子パン
  • クッキーやスナック菓子
  • 炭酸飲料、辛いもの、酸っぱいもの

これらを、退院後もしばらく控えていただきたいことを説明します。

(次回の外来まで控えてください、とこの間医師は説明していました)

扁摘後の出血は退院してからも結構多い

扁摘後の出血は、退院してからも結構頻発することが知られています。

私も一度見たことありますが、そのときは「メロンパンを食べて出血した」という話でした。

こちらの文献によると、退院後の出血は術後出血の半数を占めていたようです。

もしかして、退院時の指導ってめちゃくちゃ大切なんじゃないの?ということがここでわかります。

意外と見落としがちな退院後の生活についての注意点ですが、扁摘後の患者さんにとっては日常生活に大きく関わることです。

そして「出血」というメンタル・身体共に不安定になるイベント発生にも関することなので、しっかりと注意するところは注意していきましょう。

まとめ

以上、扁桃摘出術前後における看護についてでした。

本記事のポイントをまとめると、

  • 扁摘は「術後出血」に注意しよう
  • 「出血リスク」は術当日、そして退院してからが多い
  • 食事形態や種類には十分留意し、患者家族に伝えておきましょう

NG食品

  • パン、菓子パン
  • クッキーやスナック菓子
  • 炭酸飲料、辛いもの、酸っぱいもの

です。

扁摘は割と1、2時間と短時間で終わる手術で、大人からこどもまで年齢層も幅広い。

だからこそ、基本をしっかりと抑え患者の年齢と周囲のサポート環境に配慮しながら介入を行っていく必要があります。

食事について、出血について、気をつけることは比較的単純ですが難しい部分もありますよね。

ぜひ、あなたならではの介入で患者が不安・苦痛なく治療を受けられるよう看護を展開していってください。

それでは、今回は以上です。
ここまで読んでいただきありがとうございました(*^_^*)

人気記事【ヤーズ・ヤーズフレックス】ピルで避妊できている人とできない人がいる理由【大事な話】

人気記事【ピル】血栓症の症状と予防策について解説します。【知らないと危険かも】