【中用量ピル】プラノバール配合錠とはどんな薬?【成分・飲み方・副作用を解説】

ピル

みなさんこんにちは、にこやです。
今回は、中用量ピル「プラノバール配合錠」について解説していきます。

本記事の内容

  • 「プラノバール配合錠」の成分
  • 「プラノバール配合錠」の効果・副効果
  • 「プラノバール配合錠」の適応
  • 「プラノバール配合錠」の飲み方・注意点
中用量ピルとは、エストロゲン量が50μgのピルをいいます。

それでは見ていきましょう。

「プラノバール配合錠」の成分

「プラノバール配合錠」の成分

  • 黄体ホルモン:ノルゲストレル(NG) 0.5mg
  • 卵胞ホルモン:エチニルエストラジオール(EE) 0.05mg

プラノバール配合錠には、この2種類のホルモンが含まれています。

ノルゲストレル(NG)

ノルゲストレルは、別名「ノルレボ」などと呼ばれ緊急避妊薬として使われます。

  • 排卵抑制
  • 着床障害
  • 受精阻害作用

といった作用があります。

エチニルエストラジオール(EE)

合成エストロゲン薬です。
ホルモン療法として使われ、前立腺がんや、乳がんの治療に使われたりします。

「プラノバール配合錠」の効果・副作用

「プラノバール配合錠」の効果・副作用
効果と副作用をそれぞれ解説します。

「プラノバール配合錠」の効果

女性(黄体・卵胞)ホルモン剤です。ホルモンバランスを整える働きがあります。

作用機序

脳に作用して、脳下垂体前葉からの卵胞刺激ホルモン(FSH)、黄体形成ホルモン(LH)の分泌を抑制します。

卵胞刺激ホルモンとか、黄体形成ホルモンとか、よくわからないな。

という方は、作用を理解するためにまずこちらをご覧ください。

簡単に言うと、先の2つは「排卵」に欠かせないホルモンで、それを抑制することで「排卵」を止める、つまり「妊娠」を防ぐ、ということに繋がっています。

黄体ホルモン作用

黄体ホルモンとは、排卵後に卵胞が「黄体」という組織に変わり、その黄体から出てくるホルモンのことです。
  • 妊娠中の排卵の抑制
  • 子宮肥大・子宮収縮の抑制

このような作用があります。

「妊娠中の」とありますが、妊娠していた場合、黄体ホルモンは黄体が消失した後も胎盤から分泌されるのです。

ノルゲストレル(NG)は卵胞ホルモンを配合することにより、黄体ホルモン作用が増強されます。

「プラノバール配合錠」の副作用

  • 悪心・嘔吐
  • 食欲不振
  • 頭痛
  • 不正出血
  • 乳房緊満感
  • 浮腫・体重増加

このようなマイナートラブルが生じる場合があります。
だいたい1~3か月程で治まってくるものなので、あまり心配しなくても大丈夫です。
頻度は少ないですが、より重大な副作用に「血栓症」があります。

血栓症

血栓症といっても、四肢血栓症、肺血栓症、脳血栓症、網膜血栓症、などと様々です。下記に症状を挙げます。

血栓症の症状

  • 下肢の急激な痛み、腫れ
  • 突然の息切れ、胸の痛み
  • 手や足に突然力が入らなくなった、痺れてきた
  • 突然目が見えにくくなった

このような症状が現れたら、速攻服用を中止して、医療機関を受診してください。
もう少し詳しく知りたい方は、下記のリンクにまとめましたので是非ご覧ください。

「血栓症」をもっと詳しく知りたい方へ

怖い病気ですが、妊婦さんよりリスクは少ないです。

「プラノバール配合錠」の適応

プラノバール配合錠の適応
適応は、以下です。

  • 機能性子宮出血
  • 月経異常
  • 月経困難症
  • 子宮内膜症
  • 卵巣機能不全

いずれも、医師の診断が必要ですね。
そして、「避妊用」として使われていないのが特徴です。

ただし、効果をみると避妊効果はあることが分かりますね。

「プラノバール配合錠」の飲み方・注意点


プラノバールは21錠で1シートの薬です。
飲み方は、診断された疾患によって2種類に分けられます。

「プラノバール配合錠」の飲み方

「機能性子宮出血」の場合

1日1錠を、7〜10日間連続投与する。

「月経困難症、月経周期異常、過多月経、子宮内膜症、卵巣機能不全」の場合

1日1錠を、月経周期第5日より約3週間連続投与する。
飲み方が全く異なりますね。

「プラノバール配合錠」の注意点

次に該当する方は、服用が禁忌とされています。代表的なものを挙げます。

  • 血栓性静脈炎、肺塞栓症又はその既往歴のある人
  • エストロゲン依存性悪性腫瘍(乳癌,子宮内膜癌etc)及びその疑いのある人
  • 重篤な肝障害のある人
  • 前回妊娠中に黄疸又は持続性瘙痒症、耳硬化症の既往歴のある人
  • 妊娠ヘルペスの既往歴のある患者
  • 脂質代謝異常のある人
  • 妊婦又は妊娠している可能性のある女性
  • 診断の確定していない異常性器出血のある人

「プラノバール配合錠」添付文書

・なぜ血栓性静脈炎、肺塞栓の既往や症状があるとだめなのか
理由:血液凝固能が亢進され、これらの症状が悪化又は再発することがあるためです

・なぜ乳がんや子宮内膜がんがあったり疑いがあるとだめなのか
理由:エストロゲン作用により、腫瘍の悪化あるいは顕性化を促すことがあるためです

・なぜ異常性器出血は診断が確定していないとだめなのか
理由:悪性腫瘍の場合、症状を悪化させるおそれがあるためです。

まとめ


以上、「プラノバール配合錠」についてでした。

  • 「プラノバール配合錠」は、エストロゲンが50μgの中容量ピルである。
  • ノルゲストレル(NG)とエチニルエストラジオール(EE)という2種類のホルモンが含まれている。
  • 脳に作用して、卵胞刺激ホルモン(FSH)と黄体形成ホルモン(LH)の分泌を抑制する。
  • 副作用には「マイナートラブル」と、「血栓症」がある。
  • 飲み方には2種類あり、診断された疾患によって異なる。
  • 「避妊目的」での処方はされていない。

このようにまとめます。

あくまでも、治療の一つとして使われる「ホルモン剤」という認識が正しいですね。
診断がつけば保険適応なので、もし医師に勧められていたり、気になっている方は参考にしてみてください。

それでは!

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