【今さら聞けない】「月経」のしくみを徹底解説【保存版】

ピル

こんにちは、にこやです。
今回は、「月経」のしくみについて話していこうと思います。

本記事の内容

  • 中学生でもわかる「月経のしくみ」
  • なぜ月経が遅れるのか

月経について勉強するなんて、保健の授業くらいですよね。

ピルを飲み始めたり、妊娠について考えるようになると「あれ、生理ってなんで来るの?」とイマイチ良くわかっていない自分がいました。

なので今回は「なんで生理が起こるのか知りたい、ピルが作用するしくみを知りたい」という疑問を解決していきます。

それではいきましょう。

月経のしくみ

月経のしくみ
月経とは、子宮内膜が剥がれ落ちてくる現象のことをいいます。
子宮内膜が増えては剥がれ、増えては剥がれを繰り返しているわけです。

ポイントを追って説明していきます。

  • その①:子宮の構造
  • その②:卵胞の成長
  • その③:排卵
  • その④:子宮内膜の増加
  • その⑤:子宮内膜の剥離

その①:子宮の構造

こちらの図をご覧ください。↓

子宮の構造

子宮はこんな風になっています。

子宮のポイント

  • 卵巣は、子宮の左右に1つずつある
  • 子宮は、妊娠した時に赤ちゃんが育つ
  • 子宮内膜は、ホルモンの影響でだんだんと厚くなっていく

このイラストと、上記のイメージをなんとなく頭に入れておいてください。

その②:卵胞の成長

卵胞と卵子の違いを知ってください。

  • 卵胞=卵子を中に含んでいて、自分も一緒に育っていく
  • 卵子=卵胞の中で育って、時が来たら飛び出して精子と合流する

卵胞は卵子のお家みたいなイメージです。
卵胞ごと成長していくのですが、これに必要なホルモンがいくつかあります。

卵胞が成長するために必要なホルモン

卵胞の成長には、卵巣から排出される「エストロゲン」というホルモンが欠かせません。
次の図をご覧ください。↓

卵胞の成長

ピンクライン→エストロゲン(=卵胞ホルモン)
オレンジ→卵胞

ピンクラインがだんだん上に行くにしたがって、オレンジの卵胞が大きくなっていっているのがわかりますか?

このように、卵胞の成長にはエストロゲンの増加が必須となっています。

ちなみに、エストロゲンの分泌は、脳(脳下垂体)からFSH(卵胞刺激ホルモン)というホルモンが分泌され、卵巣に指令がいくことで起こります。
この機序は、なぜ月経が遅れてしまうかの章で大切なので頭に入れておいてくださいね。

その③:排卵

卵胞から、卵子が飛び出すことを「排卵」と言います。

卵子が卵胞から飛び出すには、エストロゲンの力だけでは足りません。
そこで力を貸してくれるのが、「LH(黄体形成ホルモン)」と呼ばれるホルモンです。

この黄体形成ホルモン(LH)は脳から分泌されます。
下の図を見てください。↓

排卵

ブルーラインで示したように、LH(黄体形成ホルモン)の分泌が急激に増えることで、成長した卵子が飛び出すことができます。(=排卵)

この現象を「LHサージ」と呼びます。

その④:子宮内膜の増加

では、子宮内膜はいったいどうなっているの?と思うかも知れません。
子宮内膜は、排卵した時点である程度まで厚くなっています。

子宮内膜

こんな感じ。赤で示したのが、厚くなった子宮内膜です。

①「子宮の構造」の画像と比べて少し変わっているところがあると気が付きましたか?

そうです、「卵胞」→「黄体」に変わりました。
卵胞は、卵子を送り出した後に「黄体」という組織に変わります。

黄体から分泌されるホルモン

  • エストロゲン
  • プロゲステロン(黄体ホルモン)←new!

主にプロゲステロンによって、子宮内膜がふっかふかになるまで厚くなるんです。

その⑤:子宮内膜の剥離

ふっかふかになった子宮内膜は、妊娠が不成立だとわかると徐々にはがれていきます。
だいたい、排卵後から14+2日後です。

子宮内膜がはがれる

2種類のホルモンを出して子宮内膜を厚くしていた黄体は、「白体」に変化し、次第に消えます。そうして、また新たな卵胞が成長していくのです。

このようにして、月経は繰り返されます。

ここまでを整理

  • 卵胞と子宮内膜の成長には「エストロゲン」が必要。
  • 排卵の時には、「LHサージ」という現象が起こる。
  • 卵胞は、排卵後に「黄体」と呼ばれる組織に変わる。
  • 黄体からは、「エストロゲン」に加えて「プロゲステロン」というホルモンが分泌される。
  • 主にプロゲステロンによって、子宮内膜が更に厚くなる。
  • 妊娠が成立しなかった場合、厚くなった子宮内膜が剥がれ落ちてくる。(=月経)

なぜ月経が遅れるのか

なぜ月経が遅れるのか
結論:排卵が遅れているからです。

基本的に、排卵が来れば14±2日で生理はきます。
なので、生理がこないということは「排卵がきていない」ということです。

では、なぜ排卵が遅れるのでしょう。

なぜ排卵が遅れるのか

その理由は厳格には分かっていませんが、以下の要因が考えられると言われています。

  • 睡眠不足
  • 過度なストレス
  • 過度な運動
  • 不規則な生活

日常生活におけるストレスや、身体への負担が原因であることが多いです。
なぜなら、卵胞(卵子)の成長のために欠かせないエストロゲンは、脳からの伝令がないと分泌されないから、ですね。

エストロゲンの分泌は、脳からFSH(卵胞刺激ホルモン)が分泌され、卵巣に信号がいくことで起こるのでしたね。

その脳からの指令が、ストレスや過負荷により上手く機能していないことが考えられます。
ただ、陰に病気が隠れていることも考えられるので注意が必要です。

考えられる病気

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)

ホルモンバランスが崩れ、排卵が起こりにくくなる病気です。
卵胞が育たないのではなく、排卵されない卵胞が卵巣内にいくつも育ってしまいます。
だんだんと排卵しなくなってきてしまいます。

高プロラクチン血症

プロラクチンとは脳下垂体から分泌されるホルモンで、乳腺の発達を促したり母乳を分泌させる働きをします。
また、排卵も抑制します。原因としては、脳下垂体の腫瘍、内分泌系の病気、服用中の薬の影響などがあげられます。

無排卵周期症(一部PCOSを含む)

生理のような出血はあるのに、排卵はしていない病気です。
激しい運動を続けていたり、ストレス、ダイエットによる体重減少などがあったりすると引き起こされます。

黄体機能不全

黄体機能不全では、卵胞の発育が悪く、排卵までに通常より時間がかかることがあります。

その他、子宮内膜症や子宮がんも、排卵の遅れや生理周期の乱れを引き起こします。

年齢にも影響される

未成年の思春期世代、そして更年期世代の年齢では、月経不順になることが多いです。

なので、その年齢に該当し「生理が全然来ない・・・」と悩んでいる人は、ひとつ「年齢のせいかもな」という選択肢を増やしてあげると心の負担が少し楽になるかもしれません。

まとめ

以上、「月経のしくみ」についてでした。

  • 月経は、ホルモンによって調整されています
    →卵胞を成長させるのはエストロゲン(卵胞ホルモン)、排卵させるにはLHサージが必須
  • 生理が遅れるのは、排卵が遅れているためです
    →なぜなら、排卵が起きたら必ず14日前後で生理がくるから
  • 排卵が遅れるのは、ストレスや病気が原因であることが多いです

一度理解すると、普段と違う状況になった時慌てずに済みます。
あと、ピルを服用するときにもこうした機序の理解は非常に役に立つのです。

例えば、「ピル飲めば妊娠しないってきいたけど、本当に妊娠しない?心配だな、、」といった悩みも、解決できます。

参考【ヤーズ・ヤーズフレックス】ピルで避妊できている人とできない人がいる理由【大事な話】

しくみはしっかりと理解しておきましょうね。

それでは!

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