【驚愕!】生理痛と生理前の辛い気持ちが、「性格」に関係しているという話

生理痛と生理前の辛い気持ちが、性格に関係している?!

生理痛やPMS症状が、「子宮内膜症」などの病気によるものだけではないことは多く知られています。

特に最近では、「本人の性格に依るところも多いのではないか?」と注目されているんです。

例えば

  • 生理痛の人は神経症的傾向や抑うつ傾向が強い
  • 生理痛の人にプラセボ投与すると、30~50%に効果がみられた

という報告があったりします。

そこで今回は、3つの文献を参考に「生理痛と生理前の辛い気持ちが性格に関係しているのではないか!」という疑問を明らかにしていきます!

本記事の目次

目次

「神経質」で「抑うつ状態」にある人は生理痛が強い


「神経質」で「抑うつ状態」にある人は生理痛が強いことが2020年の研究で示されました。

研究の内容

166名の女性を対象に行った研究です。
月経随伴症状の評価には「MDQ(Mentural Distress Questionnaire)を使いました。

MDQとは1968年にMoosによって作られた、8因子46項目からなる質問紙です。信頼性が高く、多くの研究に用いられます

 

結果

「神経質」「抑うつ性」「攻撃性」「非協調性」「劣等感」には相関がみられ、「神経質」「抑うつ性」は特に高い相関がありました。

考察

「血流の障害」と「セロトニンの不足」が結果を招いていることが考えられます。

それぞれ解説していきますよ!

「血流の障害」について

少し話が変わりますが、ストレスの話をしましょう。
ストレスが起きると、人は以下のような反応を示します。

1.視床下部、下垂体、副腎皮質が活性化して副腎皮質ホルモンが分泌される
2.交感神経が活性化する
血管を収縮させ循環障害を引き起こす
過度な交感神経の緊張が続くと、反対に副交感神経が活性化し、プロスタグランジンが産生され痛みの原因になる

 

プロスタグランジンとは痛みを引き起こす物質のこと

神経質な人は日頃からストレスを感じやすいので、交感神経がよく働いている状態にあることが考えられます。

このまま生理になると、子宮筋の変化によって痛みがおこりやすくなるようです。

補足:生理痛や生理痛に伴う症状が起こる原因

子宮内膜で作られた「プロスタグランジン」によって子宮筋が強く収縮し、子宮筋が変化する事によって痛みが発生するという考え方が有力です。
気持ち悪さや頭痛などの症状も、プロスタグランジンとその代謝産物が体循環に入ることで起こると考えられています。

また、生理自体のストレスで交感神経が強くなることで生じる「副交感神経反射」によってもプロスタグランジンがたくさん作られます。

プロスタグランジンが作られることによって痛みも増えるし、頭痛や気持ち悪さといった症状も起こってしまうという悪循環があるのですね。

「セロトニンの不足について」

生理の時期になると、セロトニンが減って抑うつ状態が引き起こされる可能性が示されました。
なぜなら、生理になると「エストラジオール」というホルモンが減るからです。

エストラジオールは、「セロトニンレベル」を上昇させる働きがあります。
そのエストラジオールが減少する時期、つまり生理中には相対的にセロトニンが減少するのではないか、という繋がりです。

セロトニンの不足は抑うつ状態の原因になるので、減ってしまうことはあまり好ましくない。

また、セロトニンは下行性痛覚抑制系に関係したり、ドーパミンやノルアドレナリンを抑えることで感情をコントロールし、心のバランスを保つ働きがあります。

セロトニンが減ってしまうことが「抑うつ状態」「痛み」「感情のコントロール」などに悪影響を及ぼすことがわかりますね。

「損害回避」の性格が強い人ほど、月経前症状が強い


損害回避の性格が強い人ほど、月経前症状が強く、疲れやすいことが2019年の研究でわかりました。

研究の内容

20歳から45歳の女性256名を対象にした研究です。
性別や婚姻状況、VAS(痛みの評価)、TCI(気質の測定)を質問紙にて収集しました。

結果

損害回避の性格が強い人ほど、月経前症状が強く、疲れやすいことがわかりました。

※損害回避とは
損しないように立ち回ろうとする性格のこと。
心配性で不安を感じることが多い側面を併せ持つといわれています。

損害回避の強さは、セロトニンの少なさや抑うつ症状の強さと密に関係していることがわかっています。

「損したくない!」という感情は悪いものではないです。
しかし強すぎる人は「うつ状態」になりやすかったり生理痛もひどかったりするんですね・・。

「MAS」の得点が高い人ほどPMSになる確率が高い


「MAS」の得点が高い人ほどPMSになる確率が高いことが2015年の研究でわかりました。

研究の内容

16~22歳の女子学生148名を対象にした研究です。
PMSの診断基準に基づくアンケート、重症度診断、生活習慣・生育環境調査を実施しました。

結果

MAS(顕在性不安)のT得点が高いほどPMSになる確率が高いことがわかりました。

「MAS」とは、不安によって長く続く精神身体的な徴候を現す項目をMMPIの中から抽出して構成された尺度です。

MASが高得点の人の特徴

  • 集中困難
  • 自信欠如
  • 身体的訴えが多い
  • 他人の反応に過敏
  • 興奮していて落ち着かない
  • 不幸感と無能感をもつ傾向

また、PMSの重症化に関わるリスク因子についても触れられています。
代表的なのが、以下です。

PMSが重症化するリスク

  1. 寝る時刻が不規則
  2. 自分以外の家族同士の喧嘩

1.寝る時刻が不規則

寝る時刻が不規則だと、生活リズムの乱れや睡眠不足につながりやすいですよね。

抑うつ状態には運動習慣、睡眠時間、朝食の頻度と関連があるという報告があります。
つまり、「生活リズムの乱れ」=「心身の乱れ」に直結することが十分考えられるのです。

「今日はなんのやる気も出ない」「体が動かせない」は生活の乱れによる抑うつ状態かもしれません。

2.自分以外の家族同士の喧嘩

自分が喧嘩していなくても、家族同士が喧嘩していたら自分に悪影響がでるという面白い報告です。

家庭はこどもにとって心身の休息の場です。
その場での喧嘩は子どもを不安にしたり神経質にしたりする原因になります。

不安症、神経質といった性格は生理痛やPMS症状に悪影響を及ぼすという報告がありましたね。

また、親の性格についても面白い研究があります。
なんと、子どもから見て「父親が過保護×母親が神経質」の組み合わせがNGだとか。

これは次の章で詳しく見ていきます(`・ω・´)ゞ

おまけ:「父親が過保護×母親が神経質」の組み合わせは△


父親が過保護で、かつ母親が神経質だとPMS症状を引き起こす可能性が上がるということが2015年の研究でわかりました。

機序を詳しく解説します。

  • 過保護とは、親がこどもの意思決定を妨げる方で干渉すること。
  • 神経質とは、情緒的に不安定でわずかなことにも過敏に反応すること。

親が過保護に接すると、こどもは欲求不満に耐える力が弱くなります。

結果、自立心が薄くなる一方で依存する気持ちが強くなり、ストレスに耐える力が下がってしまうのだと。

また母親が神経質の場合、言葉に出さずとも色々感じ取ってしまいます。

結果、親の顔色を伺いながら行動する人に育ち、次第にこども自身も神経質になっていったり感受性が過敏になったりするようです。

母の背中を一番良く見て育つといいますよね。親になったら私も気をつけなければなりません・・!

まとめ

以上、「生理痛と生理前の辛い気持ちが、性格に関係しているのか否か」について解説してきました。

結構面白い報告が多かったですよね。
一概に思うのは、「家庭環境って結構大事だな」ということです。

性格は5割が遺伝子、残りの大半を「環境」が決めているといいます。
学校が始まったら友人関係によってしまうのかもしれませんが、それでも心休まる家庭内の環境は少なからず影響を与えるでしょう。

自分が親になったら、まずは喧嘩のない暖かな家庭にし干渉は程々にしよう。
そして私自身ものんびり穏やかな生活を送る必要がありそうです!!

遠い未来の話ですがね・・笑

みなさんにとっても、本記事の中で参考になる話が1つでもあったらなら幸いです。

それでは、今回はこのへんで。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

参考文献

  1. 加藤 真二,東野 友寛,中村 真通.(2020).「月経痛・月経随伴症状と性格との関連性の検討」.『全日本鍼灸学会雑誌』70(2),102-111.
  2. 成瀬 麻夕.(2019).「月経が健常人と双極性障害の気分変動に与える影響:睡眠と対人関係を包括した作用機序」.『ストレス科学研究』34,83-84.
  3. 大塚 由李子,高原 みなみ,桜木 惣吉.(2015).「月経前症候群の発症と重症化に関わるリスクファクターについて」.『Bulletin of Aichi Univ. of Education』64,27-31.

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