『慢性穿孔性中耳炎』病態&症状&治療まとめ

キャリア

みなさんこんにちは、にこやです。

『慢性穿孔性中耳炎』という名前を聞いたことはありますか?

注意:これは、筆者の勉強のまとめです。間違っている内容があれば教えてください。

慢性穿孔性中耳炎とは何か

簡単に言うと、「急性中耳炎の反復のため鼓膜の穴が空いたままになっている病態」です。

本来、急性中耳炎や外傷によって鼓膜が破れると、自然に閉鎖されます。

しかし、穴が大きかったり細菌感染を起こしたりすると、治癒が遅れて穴が開いたままになってしまいます。
また、耳管機能の悪い人は鼓室のガス換気・貯留液の排泄が悪いので、中耳炎症が続く傾向にあります。

重症度は、炎症の有無で変わる

  • 穿孔のみ→難聴があるだけで生命の危険はない。
  • 穿孔と炎症→耳漏が続き、さらには顔面神経麻痺やめまい、頭蓋内合併症を起こすことがある。

更に、穿孔部位から真珠腫性中耳炎を併発することもあります。(これが結構怖い)

『慢性穿孔性中耳炎』症状

『慢性穿孔性中耳炎』症状

鼓膜の穿孔・難聴・耳漏

こちらが、慢性穿孔性中耳炎の3徴と言われています。
それぞれについて説明していきます。

穿孔

通常の穿孔と、ちょっと危険な穿孔があります。
『慢性穿孔性中耳炎』穿孔

(絵とか文字が汚くて恥ずかしい)

通常の穿孔

通常、鼓膜の「緊張部」にあたるところが穿孔します。
これはまだ問題ありません。

ちょっとやばい方の穿孔

反面、ちょっとやばい方は、鼓膜の「弛緩部」にあたるところの穿孔です。
鼓膜の縁までの穿孔、緊張部がほとんどなくなってしまうほどの大きな穿孔もそうです。
これらの部分が穿孔すると、「真珠腫性中耳炎」という骨を破壊する厄介な病態に発展しやすくなります。

真珠腫性中耳炎がなぜ厄介で、注意が必要なのかはまた別記事でまとめますね。

難聴

通常は伝音難聴。炎症が内耳まで及ぶと、感音難聴を伴うことがあります。
耳鳴、頭痛、頭重感、めまいもみられたりします。

耳漏

膿性で無臭であることが多いです。
急性増悪気に量が増加します。
細菌感染や骨破壊を伴うと、悪臭を発生させます。

『慢性穿孔性中耳炎』治療

『慢性穿孔性中耳炎』治療
治療には、保存的治療と外科的治療の2種類があります。

保存的治療

内服や点耳により抗菌薬とステロイド剤の投与を行います。
不良肉芽の治療や消炎、また耳漏を止めることを目的に行います。
耳内を乾燥させることが大切です。

耳漏が多い場合は、耳洗浄をしたりします。
(耳洗浄:生理食塩水で外耳から中耳腔を洗い流すこと)

耳漏を放置するとどうなるか

耳小骨の融解や内耳障害を生じる可能性が高くなります。
適切な治療を行い、進行を予防することが大切です。

外科的治療

鼓室形成術を行います。
鼓室形成術についてはこちらをクリック!

おまけ:予防

急性中耳炎をその都度しっかり治すことが重要です。
慢性中耳炎となってしまったら、耳漏を持続させないことが大切です。

 

お疲れさまでした。

『慢性穿孔性中耳炎』について、なんとなく理解することができたでしょうか。

病態や治療への理解は、患者から説明を求められたり、ケアの拒否があったりした際の説得材料となったりします。
また、根拠のある看護を提供できる一歩にもなりますね。

新たに分かったことがあれば随時更新していきます。

参考本・サイト・文献

・菊地 茂:中耳炎の病態と予防
・病院検索のここカラダ
・「系統看護学講座 専門分野Ⅱ 成人看護学14 耳鼻咽喉」 著者:小松浩子 出版:医学書院

人気記事【ヤーズ・ヤーズフレックス】ピルで避妊できている人とできない人がいる理由【大事な話】

人気記事【ピル】血栓症の症状と予防策について解説します。【知らないと危険かも】