みなさんこんにちは、にこやです。
「人と深い関係になることが怖い。いっそ家に引きこもっていた方がマシだ。」
こんな風に感じているあなたへ。
今回、人間関係の悩みを解消できるとっておきの本を紹介します。
『嫌われる勇気 -自己啓発の源流「アドラー」の教え-』 岸見一郎著作
「嫌われる勇気」
結構衝撃的な題名ですよね。
そんな風な誤解も生まれることが多いですが、本書の本質はそこにはありません。
今回紹介する本の内容
- 「原因論」と「目的論」を理解しよう
・・・自分や相手を否定する心理とは - 対人関係の苦しみから逃れる考え方3つ
・・・①「これは誰の課題か」と考える
②「課題の分離」をする
③他人の課題には介入しない、自分の課題には誰も介入させない - 幸福とは、「他人への貢献感」である
【対人関係の悩みは一瞬で解決できる】と表記したように、本書を実践できれば散々悩んできたことが一気に解決できます。
是非、本記事でその一端をつかんでみてください。
ちょっと難しい言葉が多く使われていますが、かみ砕いて説明していきます。
「原因論」と「目的論」を理解しよう
・「原因論」・・・原因→結果
ex)嫌われるのが怖いから、外に出られない。
・「目的論」・・・目的→原因
ex)外に出たくないから、「嫌われるのが怖い」という理由を後付けしている。
アドラー心理学は、その逆の考え方をします。
アドラー心理学は、「目的論」で考える
アドラー心理学では、人は必ず「目的」を持って生きていると考えます。
例えば、『怒り』の感情。
これを、否定します。
感情に突き動かされたのではなく、明確に「怒るぞ」という意思がある、というわけです。
同様に、過去の強烈な出来事である「トラウマ」にも言及しています。
「トラウマ」は存在しない
これも、「人と関わりたくない」から過去の出来事を理由にしている、といいます。
でも、どうしても忘れられない、強烈な出来事ってありますよね。
アドラーはこう言っています。
「自分に何が与えられたかではなく、与えられたものをどう使うか」が大切だ。
これをどう解釈し、どう活かしていくか。
トラウマがあるから、と理由を作っているのも「自分」だし、その出来事に意味を与え前に進んでいけるのも「自分」。
人生を決めるのは、過去の出来事やこれから起こる奇跡などではなく、「いま、ここ」に生きる私だ、ということを頭に入れてください。
次に、対人関係のストレスから逃れる方法を紹介します。
対人関係の苦しみから逃れる3つの方法
3つの方法
- その①:「これは誰の課題か」と考える
- その②:課題の分離をする
- その③:他人の課題には踏み込まない、自分の課題には誰も踏み込ませない
その①:「これは誰の課題か」と考える
「その選択によってもたらされる結末を、最終的にうけるのは誰か」
この視点が、課題が誰のものかを見分けるために有用です。
例えば、上司と部下を例に出します。
上司は、部下に「これを○日までにやって提出してほしい」
と依頼し、部下はその依頼を受けました。
まず、依頼された仕事を「やるorやらない」という選択は、部下にあります。
なので、やるかやらないかの課題は、部下にある。
しかし、依頼した仕事を「受領or却下」するか。
これは、依頼した上司が決めること。つまり、上司の課題であるわけです。
このように、「これは誰の課題か」これを明確にすることで、次の「課題の分離」につなげることができます。
その②:課題の分離をする
「誰の課題か」が分かったら、必ず線引きをします。
これは自分の課題だけど、ここからは相手の課題だ、というようにですね。
「課題の分離」は、身近な人であればあるほどきちんと行わないといけません。
例えば、家族、親子、親友、など。
それは、次の③で詳しく説明します。
その③:他人の課題には踏み込まない、自分の課題には誰も踏み込まない
対人関係で息苦しさを覚えてしまうのは、他人の課題に踏み込んでいるからだといえます。
なぜなら、他人の課題をいくら考えたところでどうにもできないから。
そんなことを考え悩んでも、怒るか怒らないかは先方の課題です。
なので、こちらが考えても仕方がない。ネガティブになっていくだけです。
「あなたのためを思って」
よく「あなたのためを思って・・・」という言葉がありますよね。
一見、親身になって考えているような言葉です。
でも、結局それは「自分自身のため」の言葉で、相手のためではない。
最初はそう感じました。
でも、本書ではこの後「課題への介入」と「援助」は異なるよ、という展開をします。
これを知ったら、確かに一理あるな、と思えるようになりました。
対人関係に悩む人は、「課題の分離」をおぼえておくといいです。
幸福とは、「他人への貢献感」である
本書では、幸福とは「他人への貢献感」だと示しています。
要は、「自分は今いる場所において価値のある人間だ」と思えることです。
それは巡って、「自分はここにいてよいのだ」という感覚を得ることにつながります。
アドラー心理学では、承認欲求を否定しています。
誰かの期待を満たすような人生は、自分に嘘をつき続ける人生であり、苦しい人生。
周りには仲間と呼べる人がおり、「自分には価値がある」と思えていれば、他人からの承認など必要ない、と断言していますね。
まとめ
以上、『嫌われる勇気 -自己啓発の源流「アドラー」の教え-』でした。
やはり、本書のポイントは「課題の分離」でしょう。
人の目を気にしすぎて本来の働きができなくなってしまう人や、評価ばかり気になってストレスを抱えてしまう人には、是非一度読んでほしいです。
本書では、上記以外にも
- 縦の関係と横の関係
- 「普通」であることの勇気
- 叱ってもだめだし、ほめてもだめ
- 「人生のタスク」をどう乗り越えるか
- 自己肯定ではなく、「自己受容」をする
- 「劣等感」と「劣等コンプレックス」を理解せよ
など、対人関係の悩みを解消でき、さらに「自分はどうあるのが理想なのか」について追及できるような考え方が紹介されています。
本書をただ読んだだけでは、読む前と一切かわりません。
読み終えたら、必ず日常や社会での生活に活かしてみてくださいね。
最後で読んでいただき、ありがとうございました。
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