メンタリストDaiGoさんがオススメしている本の中でも有名な「GIVE&TAKE」を読みました。
「他者志向性のギバーが最も成功するよ」というお話です。
ただし「別に成功したいと思わないけれど、ちょっとでも人間関係だったり今の環境を良くしたいよね」という方にとっても、大変役立つ内容が書かれています。
そこで今回は、GIVE&TAKEの内容を全てではありませんが簡単に要約し、筆者なりの言葉でみなさんにお伝えしていきたいと思います。
「GIVE&TAKEちょっと気になってたんだよね!」という方は、ぜひ最後までお読みください(*^^*)
【GIVE&TAKE】タイプには3種類ある【あなたはどのタイプ?】
- テイカー
- ギバー
- マッチャー
人は大きく上記3種類のタイプに分かれるといいます。あなたはどれに該当しますか?
それぞれ順に、みていきましょう!
テイカー
テイカーは、常にひとより多くを受け取ろうとする「欲張り」タイプです。
なぜなら、他者より自分の利益のほうが優先だから。最も身を滅ぼしやすいタイプがこれです。
- 目上の人には媚を売るが、目下の人はぞんざいに扱う
- 1万円あったら、8割を自分の利益とするよう働く
- 自分に利益があったら、他人はどうなってもいい
これらをみて「なんて非情な人なんだ、、、」と思えば、あなたはテイカーではないでしょう。
ただしこれらはある種「自己防衛的」、つまり自分を損から守るための行動とも捉えられます。
その理由は、「テイカーに食い物にされるのではないか」という恐れがあるためだと。
「騙されるかもしれない」という不安や恐怖が、自分をテイカー化させている可能性があるようです。
ギバー
ギバーは、相手を中心に考え、受け取る以上に与えようとする成功タイプです。
なぜなら、ギバーは「困っている相手の役に立つ」ことを幸福に感じるから。
そんなギバーにも、2種類あるんです。
- 自己犠牲型
- 他者志向型
自己犠牲型は成功しません。損な役回りになることが多く、幸福度も高くないという結果がでています。
一方で他者志向型のギバーは、「自分の利益と相手の利益が最大になるためにはどうしたらいいのか?」と考えるのが特徴です。つまり、相手を尊重するだけでなく、しっかり自分自身にも目を向けて考えられるということ。
本書では、ギバーの中でも「他者思考型のギバーが成功する」といっています。
マッチャー
マッチャーは、与えることと受け取ることのバランスをとろうとするタイプです。
ほとんどの人が、ビジネスにおいてこのマッチャーであるといいます。
また「目には目を」という特性があるので、優しくしてもらったら優しさを返し、逆に冷たくされたり理不尽なことをされたら相応の対応を返すという性格をもっています。
【GIVE&TAKE】ギバー4つの特徴
- 「自分は相手に何を与えられるか」を考える
- 自分の利益+相手の利益も最大になるように考える
- 相手の可能性を信じ期待する
- 相手視点に立ち、質問することで影響力を持つ
この章では、成功しやすい「他者志向型のギバー」の特徴を知っていきましょう。
特徴1.「自分は相手に何を与えられるか」を考える
ギバーは、相手が誰であろうとまず「自分はこの人にどんなことをしてあげられるだろうか」と考えます。
その理由は、ギバーが他人の役に立つことに幸福感を覚えるからでしたね。
しかし、全ての悩みを解決しているわけではありません。
自分が大変な状況でも全ての悩みを解決しようとするのが「自己犠牲型」のギバーですが、「他者志向型」のギバーは「5分の手助け」を意識しているといいます。
5分の手助けもし自分が相手の悩みに対して5分で解決できる知識や技術を持っていた場合、それを惜しみなく使おうというもの。
とはいえ全ての状況でこの5分ルールを適用するわけではありません。
軽い雑談の中で相手の困りごとに気づいた場合とか、あまり時間は割けないけどアドバイスできる場合とか、そういうときに使います。自己犠牲型のギバーになりそうな人は、この「5分の手助け」を意識すると動きやすいかもしれませんね!
特徴2.自分の利益+相手の利益も最大になるように考える
成功したギバーは、自分だけでなく、グループ全員が得をするように総額を大きくします。
「自分の利益よりグループの利益を優先する姿勢」をギバーは持っているんです。自分の利益だけで考えたほうが得だけど、グループの利益で考えるから仲間から尊敬を集められるし、自分もそこそこの利益を得ることができるようになります。
また、グループの利益を最大にしようと思ったら空気・雰囲気作りもめちゃくちゃ大事です。
ギバーは、「うまく行かないときは自分が責任を負い、うまくいっているときはすぐ他の人をほめる」ということをします。これでグループ内に「心理的安心感」が生まれ、より作業効率がよくなったり、新たな出来事にチャレンジしやすい環境が生まれるのです。
心理的安心感とは誰もが自分も貢献できると思えるような雰囲気。不利になる、罰せられる心配がないため、チャレンジできたりリスクを冒せるようになります。
実はこれ、チームで動く職場ではかなり大事なことではないですかね。
チーム内の空気がよくなれば利益を最大化しやすくなり、結果的に会社の利益につながるので、ギバーの存在はかなり重要なのです。
特徴3.相手の可能性を信じ期待する
何も実績がなくても他者の可能性を信じて期待するため、相手はそれに応えようとし才能がどんどん磨かれていくといいます。
「自己成就予言」という言葉を聞いたことはありますか?
これは、他人から期待されると、それに沿った行動をとり期待通りの結果を実現することをいいます。つまり人は、誰かから期待されるとそれに応えようと努力を始めるんですね。
ギバーは無意識のうちに自己成就予言を上手に使って、チーム内の向上心だったり才能を底上げしているのです。
現代でいう松岡修造とかはこれにあたりそう。(エンタメですが)「君が立派に成長して、社会に貢献することを僕は期待してるよ」なんて言われたら、それっぽく頑張りたくもなりそうです。
特徴4.相手視点に立ち、質問することで影響力を持つ
成功するギバーは、他者に対し優れた影響力を持ちます。
その鍵となるのが、「質問力」です。
ギバーは「自分は相手にどんなことができるか」を考え始めると、自然に相手の話に耳を傾けるようになります。
相手の悩みがわからなければ対処の仕様がないですからね。
そして、自然と質問が生まれてきます。
- 調子はいかがですか?
- それでどうしたいのですか?
- 仕事はうまくいっていますか?
こんなふうに、相手のことを知ろうという気持ちで質問をしていくと、相手は自分のことをペラペラと喋り始めてくれるでしょう。
その一部始終を辛抱強く聞くことで、相手はギバーのことを信頼してくれるようになります。
結果、その信頼が影響力に繋がり、実績に繋がり、さらなる影響力へとつながっていくのです。
【GIVE&TAKE】ギバーが燃え尽きる原因とは
ここまで紹介してきたギバーですが、ある条件下で燃え尽きてしまうことがわかっています。それが、下記の状況です。
- 与えたことでもたらされた影響を、前向きに認めてもらえない
- 困っている人をうまく助けてやれない
どちらも、「私の努力は、本当に価値があるのだろうか?」という不安・悩みが根底にあります。
確かにギバーは「他人の役に立ちたい」という気持ちが行動の源なので、役に立っている実感が得られないとやりがいが損なわれていくのは当然の話です。本書では結果的に、自分の努力がどこに結びついているのかを明確にしたらモチベーションが回復したというような話でした。
もし、あなたが「なんか仕事やりがいないよね」という状況に陥ってしまった時、もしかすると原因はここにあるかもしれません。
GIVE&TAKE要約まとめ
他者思考型のギバーになれそうな気もするし、なれなさそうな気もするという変な感覚を抱いています。笑
ただ本書では「行動が変われば思考が変わる」という話をしているので、もし
- 自分はテイカー気味だったけど、成功するためにギバーになりたい!
- 私はマッチャーで損得を考える癖は直しにくいけど、でも意識して行動を変えてみたい!
こういった方は、本書で紹介されている内容をぜひ実践してみてください。
今回紹介した内容はほんの一握りですので、成功する他者思考型のギバーにより近づきたいという方は、ぜひ手にとって見てはいかがでしょうか。
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