スネ夫の声優としても有名な「関智一」さんの著書、『声優に死す 後悔しない声優の目指し方』を読みました。

今24歳にして声優を目指そうと夢のようなことをしている私ですが、本書を読んでますますワクワクしました。
学んだこと、感じたことを書き連ねていきたいと思います。
【声優に死す】声優になるための競争率は今も昔もそう変わらない
今や声優戦国時代、声優になれるのは志願する人たちの上位3%未満と言われています。
厳しい世界ですよね。
しかし実は、今も昔も競争率はそう変わらないようです。
昔はアニメの本数は少なかった一方、今はアニメブームの到来でどんどん作品数が増えていっています。
アニメ大国日本だからこその変化でしょう。
- 声優人口が増えてきてしまったから自分には無理だ
- 人気声優がアニメを斡旋しているから厳しい
- 競争が激化しているから諦めよう
とはいえ上記のような考え方をしている人は、競争が激化する前でも人気声優がピックアップされる前でも、きっと声優にはなれません。
声優になれる人材とは、そして生き残れる声優とはどんな人格者なのでしょうか。
【声優に死す】声優になるために必要な要素とは
- 演技へ向けられる異常な好き
- とにかく努力・努力・努力
- ハングリー精神
上記が声優になるために必要な要素です。順に解説していきます。
必要な要素1:演技へ向けられる異常な好き
「異常な好き」は関さんが太鼓判を押すように強調していた言葉の一つです。
なぜ「異常な好き」が大切なのか。
私なりの解釈ですが、「他人がちょっと引いてしまうような激烈な好き」がある人とない人では、打ち込める熱量が全然違うからだと思います。
例えば、「ポケモンが好き」と言う二人がいます。
一人は四天王戦を制した後殿堂入りして満足しました。
しかし一方は個体値など厳選に厳選を重ねて最強パーティを作るために何百時間を注いでいます。
どちらも、「ポケモンが好き」には代わりありません。しかし、熱量が違うのです。
声優にも、同じことが当てはまるといいます。
必要な要素2:とにかく努力・努力・努力
努力できる人が強いのは、どの業界・仕事でもそうですよね。
とにかく考え続けて練習・鍛錬を積むこと。これはなんにでも共通します。
ただ、努力を継続できるかどうかが肝です。それには先程解説した「異常な好き」がそこにあるかどうかが関係してきます。
必要な要素3:ハングリー精神
「絶対に負けないでやってやるぞ!!!!」というハングリー精神が大事だと言います。
最近の私たちにはあまり馴染みがないかもしれません。
特に私には当てはまらないことだったので、注意しようと思いましたね。
声優はとにかく競争が激しいので、仮に事務所所属になったとしたらそこからプロ声優がライバルになります。
ずっと憧れだった声優が「ライバル」になるわけですから、当然もっと厳しい世界になるのです。
でもめげずに頑張っていける人が、最終的には勝ちます。
【声優に死す】声優になれる人の3つの特徴
上記とちょっとかぶっている部分もありますが、本書を読んで「声優になれる人はこんな人だな」と感じたことをまとめていきます。
- 努力を続けられる人
- 自分で課題に気づける人
- コミュニケーション能力が高い人
上記が声優になれる人の3つの特徴です。順に解説していきます。
特徴1:努力を続けられる人
努力を続けられないと、絶対に声優にはなれません。
関さんはプロ声優となった後も色々な人から叱責をうけて、その度に努力をしてきたと言います。
つまり、プロになってからも永遠に努力が必要な世界なのです。
レベルアップしていかないと、どんどん他の人に役を奪われてしまう、そんな弱肉強食のような世界なのです。
努力ができない人は、絶対に声優になることもなったとしても生き残っていくことができないと断言します。
特徴2:自分で課題に気づける人
自分の弱みや課題があった時、自分でそれを解決できるかどうかが声優として成長できるポイントだといいます。
第三者は指導することはできても、ほんとうの意味で本人の糧にすることはできないんですよね。
自分を成長させるのは、得たヒントから新しいなにかを導き出す自分なのです。
- 素直さ
- 柔軟な発想
- 人に頼る力
上記が新しいなにかを導き出すために必要な要素かなと解釈しました。
特徴3:コミュニケーション能力が高い人
コミュニケーション能力は声優業界で行きていくうえで必須のスキルです。
なぜなら、人脈で仕事が回っている世界だから。
私も自分でそう思っているのですが「HSP」の人だと結構キツイかもしれません。
- 私が今話しかけて大丈夫なのか
- 私が話しかけたら相手は嫌な気持ちにならないだろうか
- 話しかけて「なんかいまいちな人だな」と思われたら今後に影響するかも・・怖い
上記のような思考はアウト。
自分は自分、人は人、という思考でコミュニケーションをとっていきましょう。
ただし、本書の最後にこんな言葉がありました。
「コーヒーが嫌いな人にはわざわざコーヒーを持っていかない」程度の気づかいはあって当たり前でしょう。
「声優に死す 後悔しない声優の目指し方」
観察眼に優れすぎて気にしてしまう人は、「嫌だと判明していることはしない」くらいの気持ちでコミュニケーションをとっていったらいいのではないでしょうか。
まとめ
「声優に死す 後悔しない声優の目指し方」とっても面白い本でした。
あっという間に読んでしまいましたね。特に最後の付録では、「枕営業」のことにも言及されていて「おっと踏み込んでるな(笑)」という印象でした。
これから声優を目指している人、職業として気になっている人はぜひ一度読んでみていいと思います。
きっと、なにか新しい発見や収穫があると思いますよ。


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