【外科】乳がんの病態&手術の種類&看護まとめ【看護師】

キャリア 知識

皆さんこんにちは、にこやです。
今回、乳がんの病態、手術前後の看護について解説していきたいと思います。

本記事の内容

  • 「乳がん」病態
  • 「乳がん」手術の種類
  • 「乳がん」手術後の看護

乳がんの手術は、他の外科手術と比べて侵襲が少ないのが特徴です。
なので、割と新人看護師さんも入りやすい病態なのではないでしょうか。

今回、新人看護師さん向けにわかりやすくまとめていきます。
看護のイメージがつけばいいな、と思いますので早速見ていきましょう!

「乳がん」病態

乳がんの病態
要因と症状を紹介します。
正直、病棟での看護でこのあたりが大事になることがあまりないと感じているので簡単にいきます。

要因

  • 年齢(40歳以上)
  • 高年齢初産
  • 低年齢初経
  • 高年齢閉経
  • 高脂肪摂取
  • 肥満
  • 家族歴

などが挙げられます。
女性特有疾患のイメージがあると思いますが、男性も罹患する疾患です。

症状

主訴の約3/4はしこりです。そのうち3/4は痛みがありません。
境界が不鮮明で、硬く、可動性が悪いのが特徴です。
また、えくぼ症状があります。

えくぼ症状とは

周りの皮膚を寄せて台形を作ったとき、主要のところだけが陥凹する症状です。

上記の症状があらわれたときはまだ初期であることが多いです。
進行してくると、皮膚の変色や潰瘍などが現れたりします。

「乳がん」手術の種類

乳がん手術の種類
主に以下の3つです

  • 乳房部分切除術
  • 乳房全摘出術
  • リンパ節センチネル生検+郭清
※乳房再建術もありますが、今回は割愛します。(形成の範疇であり、観察項目がどっと増えるため)

乳房部分切除術

カルテでは「Bp」や「Bq」などと書かれています。

  • Bp=部分切除
  • Bq=扇状部分切除(乳房の1/4)

比較的乳房の形が保たれており、術後の経過も短くすぐ退院できる傾向にあります。

乳房全摘出術

カルテでは「Bt」と書かれています。
名前の通り、乳房を全部切除する手術です。

傷口は大きく、リンパ郭清までしていると脇のほうまであることがあります。

リンパ節センチネル生検+郭清

カルテでは、「SNB」や「Ax」などと書かれています。

  • SNB=リンパ節センチネル生検
  • Ax=リンパ節郭清

センチネル生検とは

腫瘍がリンパ節に転移しているか否か、を迅速に調べる検査をいいます。

腫瘍に最も近いリンパ節、これをセンチネルリンパ節といいます。

これを事前に染色し、色のついている部分を手術中に一部取り除いて迅速生検に出すのです。

陰性であれば転移はなし、陽性であれば転移あり、という感じです。

リンパ節郭清

上記のセンチネル生検で陽性であったり、事前にリンパ節転移が確実である場合にはリンパ節郭清をすることがあります。

郭清には3段階があって、脇の下から鎖骨までレベルⅠ、Ⅱ、Ⅲと分かれます。
転移はⅠ→Ⅲへと順に進んでいくので、郭清はⅠから行います。

「乳がん」手術後の看護

「乳がん」手術後の看護
注意することは、

  • 術後出血
  • 創部感染
  • 皮膚の壊死

この3つです。

観察項目

  • 創部の腫脹の有無
  • ドレーン排液の量・色
  • ドレーン刺入部
  • VSの変化
  • 呼吸状態の変化

観察項目は主にこのくらいです。

術後出血に注意

術後出血は、術当日に最も起こることが多いと言われています。
従って、術後1時間、2時間、4時間、その後も適宜ドレーン排液の色と量、刺入部付近の腫脹の有無を観察するようにしましょう。

クリニカルパスなどで観察する時間などが決まっていれば、そのようにして後は臨機応変に対応してください。
務めていたところでは、術後4時間で離床するルーティーンでした。
その離床時に排液量がドバっと増えて、色も暗血性となりすぐさまドクターに報告、圧迫対応をしたことがあります。
また、離床して少し時間が経ったあとに出血することも少なくありません。

離床時に、ドレーン刺入部付近に貯留していた血液が出てくることはしばしばあるので、一時的な増加であれば問題ないです。
持続的なものであったり、創部が明らかに腫脹している場合などはすぐに報告してくださいね。

感染兆候はあるか?

基本的に、術後2~3日目に37℃~38℃の熱がでることがありますが、それは通常の生体反応です。

その後も持続的に続く発熱があったり、いったん解熱した後に再度発熱した場合には「感染か?」と疑う必要があります。

感染は創部だけではなく、ドレーン刺入部にあることもあります。
なので、ドレーン刺入部の色や腫脹の有無をきちんと観察することが大切です。

皮膚の色にも注意が必要

創部の皮膚の色が黒っぽくなったりと悪くなることがあります。
その場合、軟膏を処方してもらうことがあるので必ず医師に報告しましょう。

まとめ

以上、乳がんの病態、手術内容、術後の看護についてでした。

略語まとめ

  • Bp=部分切除
  • Bq=扇状部分切除(乳房の1/4)
  • Bt=全摘出
  • SNB=リンパ節センチネル生検
  • Ax=リンパ節郭清

これからも勉強したことをどんどんまとめていきます。

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